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ルブルー日記

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【Pet Natとは・・】

今日は自然派スパークリングワインのPet Nat(ペットナット)をご紹介♪

 自然派ワインショップではよく見かける「Pet Nat」。「ペティアン・ナチュレル」を略して「ペット・ナット」と呼んでいます。

フランス語で

ペティアン=微発泡ワイン

ナチュレル=自然の

そう、自然派微発泡ワインです。

大きな特徴は3つあります。

・野生酵母で発酵

・糖類の添加はしない

・タンク内で発酵させ、途中から瓶内で発酵させること

 以前ご紹介したシャンパンの製法は「瓶内二次発酵」。タンクや木桶でアルコール発酵させたあとに瓶に移し、酵母と糖類を添加して2次発酵させて瓶内で炭酸ガスを発生させて熟成するという製法でした。

 これに対し一般的にペット・ナットはタンクでのアルコール発酵の途中で瓶に移しベースワインに残糖が残っている状態でボトリングし発酵を継続させて、そこで発生した炭酸ガスをワインにそのまま溶け込ませるという製法です。殆どが王冠で栓がされています。

 当店ではオーストラリア ヴィクトリア州の「Delatiteデラタイト」のペット・ナットを扱っています。

7世代続くパイオニア的ワイナリーで2005年からすべての畑でバイオダイナミック農法を行っています。

 今日はここからが本題!(前置き長くてすみません)ワイナリーのHPを何気なく見たときに、Pet Natの商品説明に驚きの文字が!「we add sugar and yeast. ~secondary fermentation in the bottle」糖と酵母を加えて瓶内二次発酵してると。私の知る一般的なPet Natではなかった!!

 早速輸入元を通じて、何故Pet Natなのに瓶内二次発酵するのかを聞いてみました。

 返ってきた答えはとってもシンプル。「ワイナリーが追求するワインを作るために必要な行程だから。まず、澱引きをしないで瓶詰すると濁りがひどくミルクのような外観になってしまう。美しい外観を求め澱引きをすると、必要な酵母がなくなってしまう。そのため、澱引きをしたうえで糖と酵母を添加して瓶内二次発酵をしている。

GoogleでPet Natと検索すると出てくる説明とは異なるだろうけど、我々はブドウの栽培や醸造に正直に取り組んでいるので、その製法を曖昧にはしません。すべてのワインは出来る限り自然に造っていますが、最高のワインにするために必要な介入は行い、その事実を隠すことはありません。」

 インターネットで情報を得ることでワインのことを知った気になっていた自分がとても恥ずかしかった・・・

Pet Natとは彼らのワインの名前であって、それをどう表現するかはワイナリーの自由。

そして、それを伝えるのが私の役割でもあり、新年早々身が引き締まる出来事でした。 当店では必ず輸入元から直接ワインを仕入れています。輸入元からも生産者の声をよく届けてもらいます。このような素晴らしい環境に感謝して、これからも生産者の声をお届けして参ります

と、長くなったので肝心なワインの説明とその味わいは好評だった抜栓3日間の推移と合わせて次回お知らせします!

先に言えることは、「飲んで黙らせる」そんな美味しいワインだったということ・・・

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