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世界で認められる北海道のチーズ

今月初めにワールドチーズアワードというチーズの世界コンテストが開催されました。40か国以上から4000種類以上のチーズが一同に集い、世界各国から集まった審査員が審査を行う世界最大級のチーズの祭典です。チーズの味わい、外観、感触、香り等が評価され、総合ポイントで上からスーパーゴールド、ゴールド、シルバー、ブロンズと賞が与えられます。(入賞しないチーズもあります。)とても面白いのは、様々な種類のチーズを同じ基準で審査し、よくありがちな「白カビ部門」「青かび部門」といった部門わけがないこと。全てのチーズを同じ土俵で戦わせることはとてもシンプルで評価軸が大変わかりやすい。結果を先にお伝えすると、当店で1番人気の足寄しあわせチーズ工房さんの「幸」が最優秀であるスーパーゴールドを受賞。ニセコチーズ工房さんの「椛」がゴールド、「空」がシルバーを受賞しました。こういう大会って、名だたるフランスチーズとかは出ないのでは!?と思ってしまう方もいるかと思います。(私も一番最初はそうでした・・・)フランスのAOP、PDOチーズも多数出品されています。王道のコンテのほか、パリの5つ星レストランでも提供されるような高級チーズのエポワス、ラングル、ロックフォールなどもありました。そしてもちろん、小さな工房が作るその地域独自のチーズもたくさんあります。審査結果を見ると、この面々で高い評価を受けることの難しさを痛感しました。その一つの理由に「乳」の違いがあります。フランスをはじめとしたヨーロッパでは無殺菌乳をチーズに使用することが許されていますが日本ではチーズ製造において必ず高温殺菌をしなければならないという法律があります。この無殺菌乳、殺菌乳で出来上がったチーズの風味や味わいの差が出ます。そしてヨーロッパでは牛は放牧飼育が一般的で、広々とした牧草地で育った牛のミルクは草花の芳醇な香りやミルクのコク、旨味が引き立ちます。そして、熟成技術の差ももちろんあります。フランスでは「熟成士」といわれるチーズ熟成専門の仕事があり、その地位も非常に高くMOFと呼ばれるフランス文化庁が認めるフランス国家最優秀職人章を与えられた熟成士も存在します。そう、チーズはフランスの「文化」として認められているのです。それほどチーズに関わる仕事自体が国を挙げてサポートされており、熟成の技術やチーズ製造、販売についても益々向上していくわけです。私の知るMOF熟成士はポルシェに乗り、フランスにおけるその地位の高さにとても驚いたのを覚えています。そんなチーズ大国と同じ土俵に立ち、スーパーゴールド、ゴールドを受賞することは乳の質、製造や熟成の技術が高く評価されたという確固たる証です。そして大事なことは世界中の様々な部門で活躍する審査員を納得させる世界基準の味わいであること。それは「食べやすい」のではなく、チーズとしてのコク、旨味、風味が素晴らしいということです。北海道に住むものとして、本当に誇りに思いますしもっとニュースでも取り上げてほしい!と心から思います。しあわせチーズ工房さん、ニセコチーズ工房さん、本当におめでとうございます

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