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イタリアの隠れたワイン銘醸地

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皆様、イタリアワインといえばどんな産地を思い浮かべますか?? イタリアワインの王様「バローロ」のピエモンテ州。ブルネッロやキャンティのトスカーナ州。プロセッコやアマローネのヴェネト州。カジュアルなデイリーワインが人気のシチリア、プーリア。などなど・・・ 数あるイタリアワインの産地のなかで今回ご紹介するのは・・・トレンティーノ・アルト・アディジェ州!長い!あまり聞きなれない名前ですが、イタリアワインの隠れた銘醸地なのです。 場所はイタリアとオーストリアの国境のイタリア最北部にある州で北部はドロミテと呼ばれる山脈に抱かれたイタリア屈指の山岳リゾート。南のトレンティーノと北のアルト・アディジェ(都市ボルツァーノ)と大きく二つのエリアに分かれます。 なかでも特に北部のアルド・アディジェは山々に囲まれ平地が少なく多くの葡萄は山の斜面を利用して栽培されています。そのため、栽培面積はイタリア国内で最も小さいのですが、その栽培品種は20種類を超えます。ドイツ系品種(リースリング、ミュラートゥルガウetc)からフランス系国際品種(シャルドネ、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、ピノノワール、ソーヴィニョン・ブランetc)、土着品種(ラグライン、スキアーヴァetc)などなど、挙げるときりがありません!一つの区画が小さいため、様々な品種を扱うことができ、その標高差や栽培エリアで実に多様なワインを生み出す特異的なエリアです。ちなみに、日本でも人気のゲヴルツトラミネールはアルト・アディジェのトラミン村が発祥で、それがドイツを経由してアルザスなどに持ち込まれました。ゲヴルツトラミネールはアルト・アディジェを代表する品種の一つです。 山岳地帯ですが気候は地中海性気候という、大変珍しい気象条件もアルト・アディジェのワインの魅力の一つ。晴天日が年間で300日(!!)を超え、山岳地は日照時間も長く昼はガルダ湖からの温かい風を受けて温暖な気温のなか太陽の日光を受けてぶどうは健全に育ちます。一方で夜間はとても冷え込み、その昼夜の寒暖差が葡萄に綺麗な酸としっかりとした骨格を与え、温暖な気候から由来する柔らかく丸みを帯びた完熟した果実味と組み合わさり、ふくよかでボリュームのあるエレガントなワインを生み出します。 こんなに素晴らしいエリアなのに、バローロやブルネッロのような高級、ブランドワインが少ないのは複数の葡萄栽培農家が合わさってワイン造りを行う協同組合が主流のため。協同組合というと質より量の安価ワインのイメージが伴いますが、アルト・アディジェは全く別物です。元々ゲルマン気質の民族性から、非常に丁寧で量より質を重視した職人気質のワイン造りをしています。農家が所有する面積が少ないため、複数の農家が協力してワイン造りを行う風土なのです。 もちろん自社畑でワイン醸造を行うワイナリーもあります。当店ではトレンティーノ・アルト・アディジェ州の作り手は2社。北部アルト・アディジェからは協同組合の「コルテレンツィオ」。南部トレンティーノからは300年も歴史を持つ自社畑所有ワイナリー「サン・レオナルド」。 どちらも恵まれた雄大な自然環境のなか、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のテロワールを表現したふくよかでエレガントなワインの作り手です。 イタリアワインなのだけど、イタリアワインらしくない。飲んでみるとどんどんその深みにはまる、当店でもおすすめ産地の一つです。是非試してみてくださいね! 写真は数年前に訪問したアルト・アディジェ「コルテレンツィオ」。最先端の設備を兼ね備えたワイナリーは再生エネルギーを使用しエコフレンドリーな醸造所。葡萄栽培農家間でも方向性を定め、高品質の葡萄づくり、ワイン造りを続けています。私の一押しワインは「ピノ・ネロ サンダニエル」。熟成期間が長く、ピノ・ネロ(ピノノワール)らしいベリー系の華やかな香りの中にスパイスの複雑なアロマ。しっかりとしたボディにエレガントな酸。最近価格高騰が続くブルゴーニュのピノノワールよりも、断然おすすめしちゃいます。(こちらは来週入荷予定です!) 明日はお休みをいただきます。一部チーズ&パテのSALEも今日までです!お待ちしております。 #lebleu#wineshop#aoilokitchen#十勝#中札内村#北海道#帯広#ワインショップ#チーズショップ#ソムリエのいるお店#チーズプロフェッショナル#十勝観光#十勝グルメ#ワイン好き#北海道産チーズ#十勝チーズ#ビオディナミ#自然派ワイン#トレンティーノ・アルト・アディジェ州#altoadigewine#colterenzio

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