古代ローマ時代から愛され続けるワインとは
イタリアの代表的な白ワイン「ソアヴェ」
イタリア北部のヴェネト州でガルガーネガ主体に作られるワインです。ソアヴェと聞いてあまり良い印象を持たない人も中にはいるのではないでしょうか🥲 一昔前に日本やアメリカでソアヴェが一大ブームとなり、大量生産により安価で品質のわるいソアヴェが出回り、安いがぶ飲みワインとして流通しました。私自身飲んだことがないのですが、それはもう薄―い軽―いワインだったそう。
ソアヴェにはそもそも、2種類あります。ソアヴェDOCとソアヴェ・クラシコDOCソアヴェはヴェネト州の広い範囲、平野部分で栽培される葡萄を使用し、どちらかというと大量生産で安価でデイリーの楽しめるワインが多いです。
一方、ソアヴェ・クラシコは古代ローマ時代にローマ人がガルガーネガを持込みその栽培に最適な地として選び抜かれ、伝統的に葡萄栽培がされてきた限られた地区のワインです。ソアヴェ・クラシコのエリアの特徴はこの二つ・丘陵地帯⛰・火山性土壌 特に火山性土壌は北イタリアでは唯一の土壌で、ぶどうに大きな個性を与えます。そう、ソアヴェ・クラシコはヴェネト州の中でも突出したテロワールをもつエリアで、そのテロワールを最大限に表現された美しいワインです。
しかし、ソアヴェの大量生産によりその悪い評判はソアヴェ・クラシコにも大きな影響を与えました。そこで「このソアヴェ・クラシコの類まれなる土地から世界に通用する白ワインを造りソアヴェの価値を再生させる」とワイン造りを始めたのがイナマの創設者、ジュゼッペ・イナマです。 ジュゼッペはソアヴェ・クラシコ地区で最も歴史の古く、最良の土地と評されるモンテ・フォスカリーノという丘の上部斜面(最も好条件の場所)に畑を購入しました。
いまではフォスカリーノに畑を有するのはわずか3社のみ。そのうち約半分をイナマが所有しています。 ガルガーネガ自体は優しく穏やかな品種のため、よりアロマを出すためにアロマティックな品種をブレンドする作り手も多くいます。しかし、このフォスカリーノのテロワールとガルガーネガという品種の素晴らしさをワインで表現するために、イナマはガルガーネガ単一でソアヴェ・クラシコをつくります。ガルガーネガの白いお花のような可憐な香り、火山性土壌から由来するミネラル豊かな味わい。綺麗で果実味溢れる酸。
イナマのソアヴェ・クラシコは「非の打ちどころがない完璧なソアヴェ・クラシコ」と評されます。 これはテロワールからの恩恵だけでなく、常に醸造の技術を追求し続けるイナマの努力の賜物でもあります。ジュゼッペの子、ステファノの時代から、いまはステファノの子、マッテオ・アレッシオ・ルカと3世代に受け継がれイナマのソアヴェ・クラシコは常に進化を遂げています。 イナマフェアでは、是非是非、彼らの代名詞である「ソアヴェ・クラシコ」をお試しくださいね。